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寒河江市議会寒河江市議会議員
渡辺けんいち
笑顔の花咲き、
 ひとといのちが輝く 
  温もりのまち 寒河江
視察研修先
新潟県長岡市
視察研修項目
「子育てと防災の複合拠点施設の開所経緯や実情、役割」について

1.はじめに

長岡市は、日本一の大河・信濃川が市内中央にゆったりと流れ、守門岳から日本海まで市域が広がる人口約25万人のまちです。過去、幾多の災禍に遭いながら、長岡の人とまちは、「米百俵の精神」で立ち上がってきました。そして、シティホールプラザ「アオーレ長岡」、「子育ての駅」など全国にさきがける人づくり、まちづくりを進めています。
米百俵の精神とは、戊辰戦争に敗れ困窮を極める長岡藩に、支藩の三根山藩から見舞いの米百俵が贈られました。時の大参事・小林虎三郎は、「食えないからこそ教育を」の信念でその米を売り、国漢学校開校の資金に充てたのです。長岡のまちづくりの指針や人材教育の理念となっています。
また、特に有名なのが日本3大花火のひとつ長岡花火です。昭和20年8月1日午後10時30分から1時間40分もの間にわたった長岡空襲。市街地の8割が焼け野原と化し、現在分かっているだけで1,489人の尊い命が失われました。毎年8月1日には慰霊祭、8月2日・3日の長岡まつり大花火大会が開催されています。花火大会で打ち上げる長岡花火には、長岡空襲で亡くなった人への慰霊、復興に尽力した先人への感謝、恒久平和への願いが込められています。

今回視察に訪れました7月17日は、偶然にもアニメーション映画「君と花火と約束と」が公開された初日という記念すべき日となりました。議会事務局長からご紹介された本作の舞台となるのは、例年数十万人の人々が煌びやかな花火を観に訪れる、新潟「長岡まつり大花火大会」です。私は、バスツアーの参加で一昨年に観賞し、ものすごい感動を受けました。今回の舞台となった長岡駅で記念に、小説一冊購入させていただきました。

【資料】

直近の推計人口
250,826人 111,101世帯(2026年4月末)
一般会計
36,705,000千円 2026年度当初
議員定数
34人
長岡市市議会だより

2.視察事項

「子育てと防災の複合拠点施設の開所経緯や実情、役割」について現地視察 子育ての駅「ぐんぐん」
こどもたちの成長と子育ての支援を目的に、多世代交流や子育て支援の輪を広げる拠点施設として、親子のふれあいや子どもの成長をはぐくむ事業運営を行っています。ぐんぐんの運営は、NPO法人に委託されております。より一層の市民力を活かした運営を実施するために、2015年4月1日より「NPO法人多世代交流館になニーナ」に運営を委託されました。誰もが気兼ねなく集える心地よい居場所となるよう、市民の意見をお聞きしながら、子育て世代に限らず多世代が交流できるような運営と、地域で子育てを支えあう環境づくりに努めています。

【質疑事項】
1 ぐんぐん、てくてくの国の補助金について
国土交通省による公園整備の補助金対応によるもの

2 利用者の声について
ミニキッチンによる食育イベントや世界の料理教室、長岡まつりにちなんだ花火飾り制作などが人気

3 ぐんぐんの相談件数や虐待予防、保護者の孤立防止について
件数は、把握されていないが、スタッフの積極的な声かけにより、親同士のきっかけづくりができ、コンシェルジュの方を訪ねて来るまで信用されている
   
4 防災機能としての施設併設について
避難所開設したことはこれまでないが、防災講座のイベントや消防署と隣接している効果を最大限活かしている

5 災害時のマニュアルや施設のレイアウト変更の有無
レイアウト変更やマニュアルはないが、災害時は2階研修室に対策本部を設置する予定

6 災害ボランティアセンター
開設していないが、訓練が必要と認識している

7 災害時の妊婦や赤ちゃんの配慮
あんしん避難所への避難から福祉避難所への誘導必要

8 避難所の備蓄物資
水・毛布・液体ミルク・母乳パットなど

9 類似施設
なし ぐんぐんだけ 

3.所感

本市の陵東中学校が新中学校に統合され、跡地に「公立さがえ西村山医療センター」が開設される予定です。また、寒河江警察署や西村山消防本部の移転改築も今後予定されており、災害時の医療と救急の連携が重要な課題となっています。
一方で、子育て施設のクラッピンSAGAEと準防災道の駅ともいえるチェリーランドさがえは隣接しており、長岡市のぐんぐんと似た配置となっております。
こうした立地条件を最大限活かし、本市の子育てと防災の拠点を子育ての駅、防災の駅として今後も重要になってくることは当然であると思います。

私は、今年3月の定例会一般質問において、地域住民のいのちと財産を守る西村山消防本部体制拡充と消防団組織の充実強化について (1)西村山消防本部移転計画と地域医療の拠点となる新病院との連携について (2)防災道の駅登録について 質問しました。以下、資料として抜粋を添付します。

さて、消防本部の移転計画における候補地選定は、お話によると、昨年末までということでスケジュールにはあったそうなのですけれども、ぜひ新病院の建設計画を踏まえた新たな救急体制について、市長はどのように御検討されてきたのか、現在も検討されているのか、お伺いしたいと思います。

○齋藤真朗市長 ただいま渡邉議員からは、西村山広域行政事務組合の消防本部移転について、新病院の建設計画を踏まえて、どのように検討しているのかというような御質問をいただきました。西村山消防本部本署につきましては、西村山地域全体の消防を統括するとともに、寒河江市を中心とするエリアをカバーする消防署としての機能を有するということから、寒河江市が広域行政事務組合と協力しながら、移転用地を検討し、用地を無償貸与することとなっております。検討に当たっては、より人口の集中しているエリアをカバーしやすく、かつ西村山地域全体への出動がしやすいかという交通アクセスの視点、地震や大雨、洪水などに強いかという災害動向の視点、そして必要な機能を備えるための広さや形状が確保できるかという敷地条件の視点が特に重要であると考えております。今年度は、これらのことを鑑みまして、地権者との意見交換や地域住民の方からの意見聴取などにより、候補地の可能性について複数か所の検討を進めてまいりました。令和8年度につきましては、去る2月5日の西村山広域行政事務組合議会全員協議会においてお示ししました西村山広域行政事務組合事業計画に基づきまして、消防本部本署庁舎建設工事基本計画の策定を進めることとしております。この中におきまして、必要な機能や敷地の必要面積の検討を進めていくということにしてありますので、市といたしましては、西村山広域行政事務組合における基本計画の検討と連携し、足並みをそろえながら候補地の選定と準備を加速させてまいりたいと考えております。

○渡邉賢一議員 ヒアリングでお聞きしたところ、防災ヘリの離着陸機能も出てきているのだということで、敷地面積は2万平米程度ということも伺っております。消防本部の消防救急機能を十分発揮するためには、そうした防災ヘリの離着陸のランデブーポイントの確保、また地域医療の中核拠点となる新病院に近いこと、また市長からありましたけれども、アクセス性ですね。国道112号線沿いで、かつ寒河江インターチェンジなどに近いところが、防災、救急医療の拠点としてもふさわしいのではないかと思います。候補地を決めて、またこれから計画の中で検討していくという御答弁であったと思いますけれども、さらに踏み込んだ御所見をお伺いしたいと思います。

○齋藤真朗市長 新病院に近い場所での立地がふさわしいのではないかというような御意見でありますけれども、先ほど申し上げたとおり、候補地の選定に当たりましては、交通アクセスの視点、災害動向の視点、そして敷地条件の視点が特に重要であるということを申し上げました。加えまして、現在、消防本部で使用している消防緊急通信指令システムが更新時期を迎えておりまして、施設整備については時間的な制約というものがあることから、用地確保の円滑性についても十分配慮する必要があります。市といたしましては、さきに申し上げました視点を踏まえて候補地を選定し、スケジュールどおりに本部本署の移転を進めることができるよう検討してまいりたいと考えております。

○渡邉賢一議員 ぜひ検討を加速していただいて、市民の関心も高いわけでございますので、そうしたところに応えていただきたいと思います。

次に、防災道の駅登録についてでございます。先日、トルコ館の火災がありましたけれども、市民も大変驚きました。原因は不明とのことですけれども、幸いにも消防本部が近かったことで、初期消火で消し止められたとお聞きしました。 道の駅については十分な防火体制が必要であります。また、いつ起きるか分からない直下型地震の対策も不可欠です。 さて、国土交通省の防災道の駅は今後ますます重要になってきておりまして、県内では既に山形市の国道13号線沿いの道の駅やまがた蔵王、飯豊町の国道113号線沿いの道の駅いいでが登録されております。 昨年4月に、国道112号線通行者が利用するトイレの機能に加えて、2輪ユーザーの休憩スペースや地域情報、道路情報の掲示スペースなど様々な機能を有する多機能型休憩スポットであるギャザリングスポットが完成しまして、バイク、自転車、障がいを持つ方や乳幼児を連れていらっしゃる方まで、112号線を通行する全ての皆さんが使いやすく、そして滞留することから、地域活性化を目的として整備されたギャザリングスポットは好評でございます。ここで質問ですが、過去の一般質問で、前佐藤市長からは、さくらんぼ会館の県がフルーツステーションとしての機能を断念したということで、その代替機能、また観光や防災におけるゲートウエーの機能も含めた整備の検討を御答弁いただきました。そこで、本市の道の駅寒河江についても、活断層に近く、寒河江川沿いで交通の要所となる112号線沿いで、国道287号に近く、新病院の建設予定地も近い、すばらしい立地条件でありまして、チェリーランド再整備計画でさくらんぼ会館の改築整備検討などがスケジュールになっているわけでありまして、防災道の駅の登録条件はまさに整ったのではないかと思いますが、登録に向けた市長の御所見をお伺いします。

○齋藤真朗市長 現在、全国に道の駅が1,231駅あるということでありますけれども、このうち防災道の駅として国土交通大臣から選定されているのは79駅で、県内では2か所が選定されているということであります。防災道の駅は、数年ごとに国土交通省が追加選定を行っておりますが、その際の選定要件としては、都道府県が策定する地域防災計画及び新広域道路交通計画に広域的な防災拠点として位置づけられていること、災害時に求められる機能に応じた施設体制が整っていることとなっております。道の駅寒河江については、市の地域防災計画において、緊急輸送道路ネットワークにおける輸送拠点として位置づけられていることから、令和元年9月に国土交通省と本市との間で、災害発生時に応急対策等を実施するための基本事項と、道の駅の防災活動利用の促進と啓発を目的とした基本協定を締結しております。また、道の駅寒河江には、道路情報提供装置や非常用発電装置が設置されていることから、県の新広域道路交通ビジョンにおいても、防災機能を備えた道の駅として位置づけられております。しかしながら、チェリーランド周辺については、北側を流れる寒河江川が氾濫した場合の浸水想定区域となっていることから、防災道の駅の選定要件の中で、ハザードエリアに存する場合は適切な対応が講じられていることとされているため、選定されるには何らかの対策が必要となります。これらの実情を踏まえながら、防災道の駅として選定を受けることが現実的に可能かどうか、また道の駅寒河江を防災拠点として機能させていく上で、防災道の駅として選定されることの必要性、効果も含めまして、関係機関と協議しながら十分検討してまいりたいと考えております。

○渡邉賢一議員 防災道の駅については、私個人的になのですけれども、ニセコの道の駅に行きまして、その機能を外側から拝見させていただきました。2,500平米の駐車場が備えられていることとか、いざというときの建物の耐震化、無停電化、通信や水の確保などの災害時において業務可能な施設なのかどうか、そして何といってもBCP、業務継続計画などがきちんと策定されているかどうかなど、ハードルがあるわけですけれども、1個1個クリアしていただきながら、あと寒河江川からの浸水というところも当然あるわけですけれども、ぜひ登録に向けて検討を加速というか、継続していただきたいということを申し上げたいと思います。

4.むすびに

この度は、長岡市の行政視察をさせていただくことができました。ご多忙のところ多くの資料をご準備いただいて、本当に感謝申し上げます。
映画「君と花火と約束と」の主人公夏目まことや葉山あきのように、感受性豊かで故人の想いを受け継ぐべく長岡を舞台にした児童生徒の皆さんの子育て教育環境、特に万一の災害時の様々な課題を克服していかれると確信いたします。どうか、今後ともご指導ご鞭撻賜りますようお願い申します。
 最後に、現地視察を受け入れていただきましたNPOになニーナの保育士の皆さん、子育てコンシェルジュの方々、担当部局各課の皆様はじめ事務局の皆様に対しまして、お忙しいところ時間を割いていただきましたこと、衷心より厚く御礼申し上げる次第でございます。

 【写真】 長岡市議会議場(筆者は左端) 
アオーレ長岡(筆者は右から2番目)