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寒河江市議会寒河江市議会議員
渡辺けんいち
笑顔の花咲き、
 ひとといのちが輝く 
  温もりのまち 寒河江
視察研修先
埼玉県所沢市
視察研修項目
「政策討論会の取組」について/「議会評価」について

1.はじめに

 所沢市は、首都東京から30キロ圏内にあり、武蔵野台地のほぼ中央、東京都多摩北部に接する埼玉県南西部に位置しています。狭山丘陵付近に源を発する柳瀬川、東川などが流れています。気候は概ね温暖で、冬は北西からの季節風が吹きます。
市内には、鎌倉時代の末期に、新田義貞の軍勢と鎌倉幕府軍が戦った古戦場があり、江戸時代には三富開拓地割が柳沢吉保によって作られました。明治44年には、我が国ではじめて飛行場がつくられ、日本の航空発祥の地となっています。
昭和25年、埼玉県で8番目に市制を施行しましたが、当時は人口4万2千人余りの、茶園や畑の広がる農業中心のまちでした。その後、首都東京に近く交通の利便性や優れた自然環境などから人口が増加し、現在では人口34万人を超える埼玉県南西部の中心都市として発展しています。
 所沢市は緑が多く自然豊かな街です。市内には面積50.2ヘクタールもの広大な土地に緑が広がった所沢航空記念公園をはじめ、「となりのトトロ」の舞台のモデルになった狭山丘陵も広がります。「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選ばれた狭山湖は堤防からの眺めも良く、四季折々の景色を楽しむことができます。また、春になると東川沿いの桜が綺麗に咲き誇るなど、多くの自然と触れ合えます。
所沢市は文化や観光、レジャーも楽しめます。日本最大級のポップカルチャーの発信拠点である「ところざわサクラタウン」では、文学・アート・博物が融合した文化複合施設「角川武蔵野ミュージアム」があります。また、プロ野球「埼玉西武ライオンズ」の本拠地である「ベルーナドーム」もあり、プロ野球観戦をすることもできます。所沢駅付近も再開発により広域集客型商業施設の「エミテラス所沢」が開業するなど、賑わいをみせております。他にも西武園遊園地や、狭山スキー場など楽しめるスポットが多くあり、文化・観光・レジャー全て堪能できます。

【資料】

直近の推計人口
343,311人 174,799世帯(2026年8月末)
一般会計
129,186,104千円 (2026年度当初)
議員定数
34人 (次期改選は、統一地方選2027年4月)
ところざわ市議会だより(最新号)

2.視察目的及び内容

⑴ 政策討論会

所沢市議会が独自に行っている政策討論会について、先進的な取り組みをご教示いただきました。

【写真】所沢市議会運営委員会の皆様と質疑応答・意見交換する一行

②目的・経緯

所沢市議会では、「全員協議会では議論が深まらない」「基本条例は作ったけど運用が形骸化」という課題から、議員全員が課題意識を共有し、この討論会に多くの市民が関心をもって傍聴に来られている。50名以上、多いときは120名。

③運用・設計の視点

討論会12名以内の理由=「本音で議論できる適正規模」「ファシリテーションできる人数」であり、基調講演を行った講師がファシリテーター、12人以内の議員がパネラーになり、パネルディスカッションを行う場合が多い。

⑵ 議会評価

(所沢市議会ホームページ及び配布資料より抜粋)
地方分権の時代と呼ばれて久しく、地方自治体の役割も大きく変化し、それぞれの自治体がそれぞれの地域にあった住民福祉の向上を目指すべき時代に突入しました。地方議会においても、その機能の強化や活動の明確化、可視化に向けた改革が強く求められ、議会が如何に住民ニーズを把握し、そのニーズに応えられるかも明確にしながら改善への取り組みを示していく必要があります。
こうしたことから、所沢市議会では現在行っている様々な議会活動について、毎年度自己評価を実施しております。なお、評価については、評価に留めることなく、今後の取り組みに活かし、更なる改善を図っていくものとします。

①評価を行う目的・評価の方法

評価を行う目的
1.議会事業についての説明責任を果たす
2.議会事業の改善・効率化
3.予算編成における資料

②評価対象事業(令和8年6月)

議会で実施した事業のうち数事業を選び、それぞれの事業を評価します。
◆議会運営委員会
・通年会期制の総括について
・ペーパーレス会議システムの運用について
◆広聴広報委員会
・市議会だよりの発行
・本会議映像のインターネット中継
・議会報告会の開催

③まとめ

議会評価の選定基準・判定基準は、会派代表が行うことで恣意的にならない仕組みとなっている。それらの成果として、議会がどう変わったのか。市民の関心が高まり、傍聴者をはじめ議会の主催する討論会への参加者が増加している。
討論会や議会評価について、「やって終わり」でなく「政策サイクルに組み込まれている」 さらに、市民の反応のわかるものは、傍聴者数、アンケート、YouTube配信の再生数、市民から寄せられる要望「テーマ提案」に基づいて、市民参加型になっている。
今後の課題・持続可能性として、市民の関心の高い課題について、執行部に対する政策提言や要望のためのデータベース、確たる根拠になりうると思う。

3.所感

 「議会における政策討論会のテーマと議会評価を踏まえた市民参加の市政」について、私の所感をお話しさせていただきます。
 私は、3期12年間近く議員という立場で市政に携わってきました。「新寒河江中学校など小中学校の統合再編問題」「市立病院と県立河北病院の統合によるさがえ西村山医療センター問題」「寒河江公園再整備による多目的運動広場(県立寒河江高校グランド)」など当面の大きな課題が山積していますが、市政の主役は市民の皆さんであると考えています。議会や行政は、市民の皆さんの声を受け止め、その思いを形にするために存在しています。そのためには、市民と議会が互いに理解を深め、共にまちの未来を考える場が必要です。私は、その大切な場が政策討論会であると考えています。
 現在、本市でも人口減少や少子高齢化、地域経済の活性化、防災対策など、多くの課題に直面しています。これらの課題は、議会や行政だけで解決できるものではありません。地域で暮らす市民の皆さんの知恵や経験、そして率直な意見が必要です。
 本市で政策討論会を行うことになれば、まず「人口減少と地域活性化」について議論を深めたいと考えています。若い世代が安心して子育てできる環境づくり、働く場所の確保、そして地域の魅力を高める取り組みを、市民の皆さんと共に考えていきたいと思います。
 また、「地域経済と産業振興」も重要なテーマです。農業をはじめ、商工業や観光の振興を進め、地域に活力を生み出していくことが必要です。地域資源を活かしながら、将来につながるまちづくりを進めていかなければなりません。
 さらに、「福祉と健康づくり」も欠かせません。高齢者が安心して暮らせる地域づくり、地域医療の充実、健康寿命の延伸など、誰もが住み続けたいと思えるまちを目指していきます。
そして、防災・減災対策です。近年、自然災害が頻発しています。災害から市民の命と暮らしを守るため、防災体制の充実や地域の助け合いの仕組みづくりを進めていく必要があります。
しかし、どんなに良い政策も、市民の皆さんの理解と参加がなければ前に進みません。私は、市民参加の市政をさらに進めていきたいと考えています。そのために、子どもからお年寄りまで各種団体、地域ごとの意見交換会を定期的に開催し、市民の皆さんの声を直接お聞きします。また、若者や女性、高齢者など幅広い世代が参加しやすい環境を整え、誰もが意見を発信できる仕組みづくりを進めてまいります。
議会は、市民の声を市政へ届ける架け橋です。私は、市民の皆さんと同じ目線に立ち、現場の声を大切にしながら、開かれた議会、信頼される議会を目指してまいります。   皆さんと共に考え、共に行動し、共に未来を創る。その積み重ねが、住み続けたいまち、誇れるまちにつながると確信しています。
 この度の行政視察では、とても貴重で有意義な事例を学ぶことができました。これを活かして、議会活動に反映してまいる所存です。

4.むすびに

 この度の行政視察におきまして、大変ご多用中にもかかわらず快く受け入れていただきました所沢市議会議長、議会運営委員会委員長はじめ議会運営委員の皆様、議会事務局長はじめ職員の皆様に衷心より感謝を申しあげます。ありがとうございました。

【写真】 議会運営委員会 所沢市議会議場にて(筆者は右端)